宝鏡寺と人形供養

京都旧百々御所宝鏡寺-人形寺-

宝鏡寺では皇女が入寺されていたことから御所より人形が贈られ、孝明天皇(こうめいてんのう)御遺愛の人形をはじめ、由緒ある人形を数多く所蔵しています。

寺内の人形を外部に公開することはありませんでしたが、内外の要望に応え、昭和32(1957)年の秋より人形展が始まりました。

その後関係者によって年1回、秋に人形供養祭(及び関係物故者供養祭)が営まれることとなり、人形塚も建立され、人形の寺として知られるようになりました。 その頃より人形が納められて供養するようになり、今日に至っています。

京都旧百々御所宝鏡寺-人形寺- 京都旧百々御所宝鏡寺-人形寺-

人形塚の歴史は意外と新しく、境内に建てられたのは昭和34(1959)年のことです。 1950年代半ばに、京人形商工業協同組合が、京人形を本格的にアピールしていこうと建立を計画したものです。

塚には、吉川観方(よしかわかんぽう)氏により、京人形を象徴する愛らしい御所人形が彫り込まれています。その台座には、武者小路実篤の歌碑が寄せられています。

人形塚は、人形と人形制作に一生を捧げた人たちの供養塔として、真摯な意味を持つものです。

人形よ 誰がつくりしか
誰に愛されしか 知らねども
愛された事実こそ
汝が成仏の誠なれ 武者小路実篤

人形のお納め・御供養の受付

お寺へ人形を直接お納めいただく場合
受付 10:00~15:00(年末年始はのぞく)
お納め方法 ガラスのケースや木・紙箱から必ず出して、人形のみ紙袋やポリ袋にまとめていただき、受付まで御持参ください。
御供養料 3,000円~
かさばったり重量があるものに関しましては、お火上げの手数料の都合上、御供養料が加算されます。 御了承の上、お納めいただきますようお願い申し上げます。

※目安として、ポリ袋(45リットルの袋の口が余裕をもってしばれるくらい)にまとめていただき御供養料5,000円前後になります。

お寺へ人形を送っていただく場合
受付 宅配便・ゆうパックで受け付けております。
お納め方法 ガラスのケースや木・紙箱から必ず出して、人形のみ段ボール箱(約30cm×40cm×30cm程度の箱、 またはゆうパック箱=大サイズ)に納め、お名前・郵便番号・御住所を記入した用紙を、箱に同封してお送り下さい。

※上記より大きい箱の送付につきましては、お電話でお問合せください。

御供養料 一箱につき5,000円を別途、1週間以内に現金書留でお送りください。
  • ぬいぐるみ、動物の人形なども受け付けております。
  • 雛人形や五月人形の台、お飾り、お道具類は受け付けておりません。お人形のみお納めいただきますようお願い申し上げます。
  • 納められた人形は、ある程度集まりますと、お火上げとなります。
  • お火上げの日まで毎日お勤めがされます。
御供養のみ希望される場合
受付 10:00~15:00(年末年始はのぞく)
御供養の方法 ひとがたによる御供養のみの御依頼も承っております。
受付にて、紙のひとがたに名前を書いてお申込みいただきます。
御供養料 3,000円
京都旧百々御所宝鏡寺-人形寺- 人形供養祭に納められたお人形たち 京都旧百々御所宝鏡寺-人形寺- お勤めの後に行われる奉納舞
人形供養祭10月14日 10:30~12:00
令和5年度は関係者のみで執り行います。
一般の方はご参加いただけません。

人形供養祭には、この日に持ち込まれたお人形を並べ、年に一度の総供養の日として、受付で名前を書いていただいた紙のひとがたの灰の一部が人形塚に納められ、寺内で盛大にお勤めが執り行われます。

当日は、お勤めにご参列の上、お焼香もしていただけます。 お勤めの後、舞や和楽器の演奏などが奉納されます。

※人形供養祭にお納めの人形の受付は、当日10時から10時30分までとなっております。