宝鏡寺と人形供養
宝鏡寺では皇女が入寺されていたことから御所より人形が贈られ、孝明天皇(こうめいてんのう)御遺愛の人形をはじめ、由緒ある人形を数多く所蔵しています。
寺内の人形を外部に公開することはありませんでしたが、内外の要望に応え、昭和32(1957)年の秋より人形展が始まりました。
その後関係者によって年1回、秋に人形供養祭(及び関係物故者供養祭)が営まれることとなり、人形塚も建立され、人形の寺として知られるようになりました。 その頃より人形が納められて供養するようになり、今日に至っています。
人形塚の歴史は意外と新しく、境内に建てられたのは昭和34(1959)年のことです。 1950年代半ばに、京人形商工業協同組合が、京人形を本格的にアピールしていこうと建立を計画したものです。
塚には、吉川観方(よしかわかんぽう)氏により、京人形を象徴する愛らしい御所人形が彫り込まれています。その台座には、武者小路実篤の歌碑が寄せられています。
人形塚は、人形と人形制作に一生を捧げた人たちの供養塔として、真摯な意味を持つものです。
人形よ 誰がつくりしか
誰に愛されしか 知らねども
愛された事実こそ
汝が成仏の誠なれ
武者小路実篤
人形供養祭に納められたお人形たち
お勤めの後に行われる奉納舞