皇女和宮

仁孝天皇(にんこうてんのう)を父君とする和宮親子内親王(かずのみやちかこないしんのう)は、 公武合体のため徳川将軍家茂公に降嫁され、明治維新の“江戸城開城”に隠れた功績を残されました。
幼少の頃、宝鏡寺へお成りになっては、若い上臈(じょうろう)たちとすごろくや貝合わせなどに興じられたり、鶴亀の庭で遊ばれたといわれます。
また、とくに母方の祖父である橋本実久卿がお亡くなりになった際には、宝鏡寺に住まわれ、その間よく上臈たちとお経を唱えられたということです。
このようなことから、宝鏡寺には絵巻物をはじめとした和宮様のご遺品が、御所より特別に下賜されました。
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『四季花鳥絵巻(秋図)』円山應立画(皇女和宮ご遺品)
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雲立湧花鳥文様打敷(皇女和宮ご遺品)